一般歯科
歯周病の治療はまず検査から始まります
1.歯周ポケットの測定
深ければ深いほど歯周病は進行しています
2.歯肉からの出血の有無
腫れている(炎症がある)歯肉からは出血があります
3.膿は出ていないか
こちらも腫れが強い場合にみられます
4.歯の動きの測定
歯を支えている組織がしっかりしているかどうか
そのほか磨き残しや歯石が付着している場所や、歯肉の色(赤く腫れていないか)など歯肉の状態についてチェックしていきます。
原因となる歯垢や歯石を取る必要があります
歯 垢
いわゆる磨き残し(細菌の塊)です。ブラッシングが十分にできていなかったり、間違った知識でケアをしていると歯垢が多く残ることが多いです。ブラッシングの指導も行っていますので、ご希望の方はお伝えください。
歯 石
歯垢が固まったもの(細菌のすみか)です。ご自身では固くて取ることができません。歯科医院にて専用の機械や器具を用いて取り除きます。歯石が多くついている場合は歯石を取りきるのに回数がかかります。
ほかにも歯周病にはたばこを吸う習慣があったり、噛み合わせのずれなどの力の関係で悪化することがあります。
歯周治療は患者さんのおくちの状態でかかる時間が異なります。
少し時間はかかりますが、大切なご自身の歯をできる限り多く残すため、一緒に根気よく治していきましょう。
歯石を取る器具はとても特殊な形をしています。
歯石を取る場所や、段階によって術者が選択して行います。
痛みを伴う場合、麻酔をして歯石を取ることもできますので、担当歯科医師・歯科衛生士に申し出てください。
よくある質問として、「歯石取りは一回でできますか?」というのがあるのですが、歯石や着色の量が少なければ一回で終わる場合もありますし、ついている量が多い場合には複数回かかる場合もあります。(そのため電話予約の時点では、状態がわからないのではっきりとお返事はできません。)
●歯石の種類 歯石はついている場所で質が変わります
歯石は、歯肉より上の部分に付着している(見える所の)歯石と、歯肉
より下の部分(見えない所の)歯石があります。
歯肉より上の見える所の歯石
歯肉縁上歯石といい、普段のブラッシングで磨き残してしまった歯垢がそのまま放置されて一番初めにできるのがこの歯肉縁上歯石です。
歯ブラシでこすっても落ちませんが、歯科医院でなら専用の器具を使うことによって比較的簡単に除去できます。
歯肉縁上歯石だけ付着している患者様でしたら、歯石取りの回数もわりと少なく、1回で終わることもあります。
歯肉より下の見えない所の歯石
歯肉縁下歯石といい、歯周病が進行している患者様の歯周ポケットの中には、この歯肉縁下歯石が付着しています。
長期に渡って付着していたことにより石灰化が更に進んでいるためとても硬く歯にこびりつき茶褐色をしています。さらに複雑な歯の根の形態にまとうように付着しているため専用の器具を使っても除去するのには技術と時間が必要です。
中等度から重度の歯周病になられた患者様は一本一本の歯にこの歯肉縁下歯石がこびりついているために時間もかかり、痛みを伴う場合には麻酔をして歯石を取る場合も多くあります。
このように患者様のお口の状態によって歯石取りの回数は変わるのです。
自分の歯で一生美味しく食事をするためにも歯石除去や定期的な
歯科検診を受診しましょう。