上手に治療を受けられないお子さまへの対応

小さな虫歯はあるけど今は痛がってないし、泣かせてまで治療させたくない”と思うお母さんは多いです。


“サホライド”とは虫歯の進行を止めるお薬のことです。これにより虫歯の治療を先延ばしにすることができますが、薬を塗った虫歯の部分を黒く染めてしまうのが特徴です。あくまでも進行を遅らせる薬なので、歯磨きができてなければ進行してしまうので注意が必要です。もちろん年齢が高くなって怖がらなくなれば、治療をして白い歯に戻すことができます。

笑気とは？
亜酸化窒素（N2O）とも言います。歯科治療では低濃度の笑気と酸素を混合したガスを鼻から吸入します。精神鎮静作用により恐怖心や不安が和らぎます。さらににこやかな楽しい気分になり、リラックスして治療が受けられるようになります。（効果には個人差があります）


どんな感覚？
大人で言うとお酒を飲んでほろ酔い気分になったような感じです。


どんな子供に有効？
“キーン”という音が聞こえたり、先生を見ただけで怖がってしまう子供さん。
ただし、鼻がつまっている子やすでに泣いてしまっている子は、鼻から笑気を吸い込めないため笑気が効かないことがあります。


治療後は？
副作用は無く、治療中はお話をしながらリラックスして治療が受けられます。治療が終わったら笑気を外して酸素を吸っていただきます。３～5分で麻酔効果はなくなる安全な麻酔です。

レストレーナーとは体を固定するネットのようなものです。


当院では、絶対治療が必要なお子様で、幼いゆえに治療を怖がってしまい、泣いたり暴れたりするお子様の治療もおこなっています。
固い歯を削って治療する機械や器具はとても危険です。治療中にお子様が暴れて怪我をすることがないよう、体を固定して安全を確保した状態で行います。


最初は泣いていたお子様も、治療に慣れてくれば上手にできるようになります。上手に治療が受けられるようになれば、怪我をする危険がなくなりますので体の固定を外します。